学科トピックス
2024.11.21
第3回福岡コリアン・スタディーズ(国際ワークショップ)
張信氏(ジャン・シン、韓国学中央研究院・副教授)
沈煕燦氏(シム・ヒチャン、延世大学・近代韓国学研究所・HK教授)
李鎔範氏(イ・ヨンバン、釜山大学・佔畢齋硏究所・専任硏究員)
2024年11月7日(木)、福岡大学にて第3回福岡コリアン・スタディーズ(国際ワークショップ)が行われた。
今回のテーマは「植民地朝鮮の社会主義関連資料を調べる・考える」であり、3名の発表者と3名のコメンテーターをお招きした。
張信氏(ジャン・シン、韓国学中央研究院・副教授)は、「韓国の社会主義の研究とデジタルアーカイブ」というタイトルで、植民地朝鮮の社会主義・共産主義に関する韓国の研究状況や総督府や警察関連資料の紹介を含め、韓国における公共財としての歴史資料のアーカイブ化について講演した。
沈煕燦氏(シム・ヒチャン、延世大学・近代韓国学研究所・HK教授)は、「植民地朝鮮の社会主義とその敵:いくつかの論争を手掛かりに」というタイトルで、植民地朝鮮の社会主義系雑誌『朝鮮之光』で行われたマルクス主義の思想をめぐる論争について発表した。
李鎔範氏(イ・ヨンバン、釜山大学・佔畢齋硏究所・専任硏究員)は、漢文学者で京城帝国大学出身の金台俊(キム・テジュン)の中国知識人から社会主義歴史観を受け入れる過程や、金の社会主義思想について発表した。
3名の講演と発表後は、高榮蘭氏(コウ・ヨンラン、日本大学・教授)、鄭駿永氏(ジョン・ジュンヨン、ソウル大学・副教授)、閔東曄氏(ミン・ドンヨプ、都留文科大学・准教授)によるコメント後、参加者全員による質疑応答が行われた。
今回の国際ワークショップの講演と発表を通して、植民地朝鮮の社会主義を理解する際、従来の社会運動としての観点だけでなく、思想史の観点から社会主義を検討することの可能性を考えることができた。 【文責:柳】
今回のテーマは「植民地朝鮮の社会主義関連資料を調べる・考える」であり、3名の発表者と3名のコメンテーターをお招きした。
張信氏(ジャン・シン、韓国学中央研究院・副教授)は、「韓国の社会主義の研究とデジタルアーカイブ」というタイトルで、植民地朝鮮の社会主義・共産主義に関する韓国の研究状況や総督府や警察関連資料の紹介を含め、韓国における公共財としての歴史資料のアーカイブ化について講演した。
沈煕燦氏(シム・ヒチャン、延世大学・近代韓国学研究所・HK教授)は、「植民地朝鮮の社会主義とその敵:いくつかの論争を手掛かりに」というタイトルで、植民地朝鮮の社会主義系雑誌『朝鮮之光』で行われたマルクス主義の思想をめぐる論争について発表した。
李鎔範氏(イ・ヨンバン、釜山大学・佔畢齋硏究所・専任硏究員)は、漢文学者で京城帝国大学出身の金台俊(キム・テジュン)の中国知識人から社会主義歴史観を受け入れる過程や、金の社会主義思想について発表した。
3名の講演と発表後は、高榮蘭氏(コウ・ヨンラン、日本大学・教授)、鄭駿永氏(ジョン・ジュンヨン、ソウル大学・副教授)、閔東曄氏(ミン・ドンヨプ、都留文科大学・准教授)によるコメント後、参加者全員による質疑応答が行われた。
今回の国際ワークショップの講演と発表を通して、植民地朝鮮の社会主義を理解する際、従来の社会運動としての観点だけでなく、思想史の観点から社会主義を検討することの可能性を考えることができた。 【文責:柳】
当日の様子
松永安左エ門記念館(壱岐市)にて