学科トピックス
2025.07.23
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英語学科4年生さららさん留学日記(4)
こんにちは~橋本さららです。誓いを破り、ずいぶん更新が空いてしまいました!5月末に無事フィンランドから帰国しました!
春先のフィンランドは日ごとに日が長くなり、深夜でも水平線がぼんやり明るいままで、めっちゃ美しかったです。これからますます明るく楽しい季節になっていくというのに帰国しなければならなかったのは、本当に心惜しかったです!

画像:オーロラと明るい空
今回は、交換留学先であるタンペレ大学で履修した授業の中から、特に印象に残っているものをいくつかご紹介します。どの授業も本当に面白くて、思い出すだけで楽しい気持ちになります~
みなさんが少しでも、フィンランドでの学生生活に関心を持ってくださったら嬉しいです!
★Practical Observation of Finnish School System for International Students
(国際学生のためのフィンランド学校観察実習)
フィンランドって小さい国なのに、教育関係の本とか読んでるとよく国名を目にしますよね。実際、留学先には教育を学ぶために来ている学生が多くいました。
この授業では、フィンランドの教育システムについて、理論だけでなく現場でも学ぶことを目的に、小学校・中学校・高校をそれぞれ時間をかけて訪問・観察しました。
校舎、雰囲気、授業の進め方、教科内容など、すべてが自分の知っている学校とは大きく異なっており、「同じ“学校”という場なのに、こんなに違うのか!」と驚くことばかりで、とても興味深かったです。
印象に残っているのは、ハロウィンの日に、子どもたちがめっちゃ本格的な仮装をしてそのまま授業を受けていた光景や、昼休みに学校のホールで大音量の音楽を流しながら、先生たちが超ノリノリで踊っていた姿です。
★Introduction to Finnish History
(フィンランド史入門)
留学するまで、フィンランドの歴史についてはほとんど知識がありませんでしたが、学び始めてみると面白くてたまらなくなりました!
多くのことを学びましたが、なかでも印象的だったのは、ロシアとスウェーデンという大国と隣接することが、想像以上にフィンランドの歴史や社会にとても大きな影響を与えているのだと、繰り返し実感させられたことです。
また、歴史を学ぶなかで、地名や商品名の意味、現行の制度、街にある一見意味不明な施設の存在理由など、身の回りの事象が少しずつ理解できるようになっていく過程が本当に楽しくて、自然とさまざまなものに目が向くようになりました。
このクラスは留学生向けだったため、「出身国の歴史と比較してフィンランドの歴史を説明してみて」といった課題もよく出されました。ただ、日本の歴史について十分な知識がなかったり、それを英語で表現するのが難しかったりして、いつももどかしくてたまらなかったです。
それにしても、ヨーロッパ出身のクラスメイトたちは、どうして年号まできちんと挙げながら自国の歴史をあんなにスラスラと語れるんでしょうかね。
★Students’ Well-being and Life Skills
(学生のウェルビーイングとライフスキル)
この授業は対面ではなく、Moodleのプラットフォーム上で、自分のペースで進めていく形式でした。授業名のとおり、健康で、楽しく、自分らしく生きていくために、自分にできることを探っていく内容となっていました。
用意されたクイズや特定の場面への分析を通じて自分自身を見つめていきます。たとえば「あなたというバスが走っていくうえで、バスが止まったり故障したりする原因は何だと思いますか?」「自分の人生の大きな分岐点となった経験を書き出してみて、その際に選択の指針となったものを挙げてください」といった問いに何度も何度も答えていきます。
繰り返し自分に問いかけるうちに、自分自身の行動や思考のパターンが見えてきて、「自分ってこんな人なんだ~」と内面への理解が深まりました。
フィンランドでの留学生活はとても楽しかった一方で、自信をなくしたり、孤独を感じたりする瞬間もやはりありました。そんなとき、この授業のおかげで世界がシンプルに見えて、前を向くことができた日が何度もありました。ぜひ受講してみてほしい授業の一つです!
★Finnish(フィンランド語)
留学前に『ニューエクスプレス』などの入門書で少しだけ勉強していましたが、現地で言語に囲まれながら学ぶ体験はまったく別物でした。
たとえば、お店に入ったときに言われる「テルベ」が、カジュアルな言い方での「こんにちは」だと知ったとき、返事をしたり微笑み返したりしてこなかったこれまでの自分を責めたてたくて仕方が無くなりました。
こんな風に語彙が増えるたびに周囲の物事の意味が理解できるようになり、まるで毎日クロスワードパズルを解いているような感覚でした。
フィンランド語は日本語と文法構造がまったく違っていて本当に難しかったものの、みんなで歌を聴いたり、教室を出てインタビューをしたり、クイズ大会をしたりと、先生が工夫を凝らしながら教えて下さったので、いつも楽しかったです!
私自身、日本で移民の方に日本語を教える経験があったこともあり、「こんなに楽しく言語を教えることができるんだ…!」と心から感動してました。

画像:フィンランド語教師のハンナ・マリッカ先生と
帰国して一か月ですが、もうフィンランドが恋しくなってきました…
卒業までの間に、また何かしら書いてみたいと考えています。
もし書いてほしいトピックなどがあれば、英語学科の先生に伝えてください。たぶん先生が私に伝えてくれると思います~
それでは!
春先のフィンランドは日ごとに日が長くなり、深夜でも水平線がぼんやり明るいままで、めっちゃ美しかったです。これからますます明るく楽しい季節になっていくというのに帰国しなければならなかったのは、本当に心惜しかったです!

画像:オーロラと明るい空
今回は、交換留学先であるタンペレ大学で履修した授業の中から、特に印象に残っているものをいくつかご紹介します。どの授業も本当に面白くて、思い出すだけで楽しい気持ちになります~
みなさんが少しでも、フィンランドでの学生生活に関心を持ってくださったら嬉しいです!
★Practical Observation of Finnish School System for International Students
(国際学生のためのフィンランド学校観察実習)
フィンランドって小さい国なのに、教育関係の本とか読んでるとよく国名を目にしますよね。実際、留学先には教育を学ぶために来ている学生が多くいました。
この授業では、フィンランドの教育システムについて、理論だけでなく現場でも学ぶことを目的に、小学校・中学校・高校をそれぞれ時間をかけて訪問・観察しました。
校舎、雰囲気、授業の進め方、教科内容など、すべてが自分の知っている学校とは大きく異なっており、「同じ“学校”という場なのに、こんなに違うのか!」と驚くことばかりで、とても興味深かったです。
印象に残っているのは、ハロウィンの日に、子どもたちがめっちゃ本格的な仮装をしてそのまま授業を受けていた光景や、昼休みに学校のホールで大音量の音楽を流しながら、先生たちが超ノリノリで踊っていた姿です。
(フィンランド史入門)
留学するまで、フィンランドの歴史についてはほとんど知識がありませんでしたが、学び始めてみると面白くてたまらなくなりました!
多くのことを学びましたが、なかでも印象的だったのは、ロシアとスウェーデンという大国と隣接することが、想像以上にフィンランドの歴史や社会にとても大きな影響を与えているのだと、繰り返し実感させられたことです。
また、歴史を学ぶなかで、地名や商品名の意味、現行の制度、街にある一見意味不明な施設の存在理由など、身の回りの事象が少しずつ理解できるようになっていく過程が本当に楽しくて、自然とさまざまなものに目が向くようになりました。
このクラスは留学生向けだったため、「出身国の歴史と比較してフィンランドの歴史を説明してみて」といった課題もよく出されました。ただ、日本の歴史について十分な知識がなかったり、それを英語で表現するのが難しかったりして、いつももどかしくてたまらなかったです。
それにしても、ヨーロッパ出身のクラスメイトたちは、どうして年号まできちんと挙げながら自国の歴史をあんなにスラスラと語れるんでしょうかね。
(学生のウェルビーイングとライフスキル)
この授業は対面ではなく、Moodleのプラットフォーム上で、自分のペースで進めていく形式でした。授業名のとおり、健康で、楽しく、自分らしく生きていくために、自分にできることを探っていく内容となっていました。
用意されたクイズや特定の場面への分析を通じて自分自身を見つめていきます。たとえば「あなたというバスが走っていくうえで、バスが止まったり故障したりする原因は何だと思いますか?」「自分の人生の大きな分岐点となった経験を書き出してみて、その際に選択の指針となったものを挙げてください」といった問いに何度も何度も答えていきます。
繰り返し自分に問いかけるうちに、自分自身の行動や思考のパターンが見えてきて、「自分ってこんな人なんだ~」と内面への理解が深まりました。
フィンランドでの留学生活はとても楽しかった一方で、自信をなくしたり、孤独を感じたりする瞬間もやはりありました。そんなとき、この授業のおかげで世界がシンプルに見えて、前を向くことができた日が何度もありました。ぜひ受講してみてほしい授業の一つです!
留学前に『ニューエクスプレス』などの入門書で少しだけ勉強していましたが、現地で言語に囲まれながら学ぶ体験はまったく別物でした。
たとえば、お店に入ったときに言われる「テルベ」が、カジュアルな言い方での「こんにちは」だと知ったとき、返事をしたり微笑み返したりしてこなかったこれまでの自分を責めたてたくて仕方が無くなりました。
こんな風に語彙が増えるたびに周囲の物事の意味が理解できるようになり、まるで毎日クロスワードパズルを解いているような感覚でした。
フィンランド語は日本語と文法構造がまったく違っていて本当に難しかったものの、みんなで歌を聴いたり、教室を出てインタビューをしたり、クイズ大会をしたりと、先生が工夫を凝らしながら教えて下さったので、いつも楽しかったです!
私自身、日本で移民の方に日本語を教える経験があったこともあり、「こんなに楽しく言語を教えることができるんだ…!」と心から感動してました。

画像:フィンランド語教師のハンナ・マリッカ先生と
卒業までの間に、また何かしら書いてみたいと考えています。
もし書いてほしいトピックなどがあれば、英語学科の先生に伝えてください。たぶん先生が私に伝えてくれると思います~
それでは!