福岡大学 人文学部 福岡大学 人文学部

フランス語学科

学科トピックス

2025.02.19

博多座にて~シェークスピアに出会う新作歌舞伎

 2025年2月19日(水)、博多座に観劇に行ってまいりました。学科恒例行事となった観劇会、今回は松本幸四郎と尾上松也を主役に迎えた新作歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』を鑑賞しました。
 嘘を重ね人を欺き、王位の座を手に入れるためならどんな汚い手も厭わない卑劣な男ライの物語。一見、生き馬の目を抜くような熾烈な権力闘争にあって着実に駒を進めていたかに見えたこの野心の塊のような男は、愛と友情を騙って裏切りを重ね憎しみに身を焼いた結果、最後には自らの裡に棲む悪という魔物に身を滅ぼされる……。実はシェークスピアの『マクベス』や『リチャード3世』から想を得たこの新作歌舞伎、西洋演劇の古典的名作を通じて、人間の魂に潜む闇を照らし出しています。
 本物の水が敷かれた水場のチャンバラシーン、中吊りになった幸四郎が見栄を切るシーン……、迫力万歳の舞台装置が和楽器の音色に融合したハードロックに乗せられて、あっという間の3時間でした!
  • 博多歌舞伎座前でみんなで記念撮影
  • お弁当にご満悦の留学生、日本の伝統文化にふれるきっかけに