令和6(2024)年6月14日(金)13:05–13:35 A棟612教室において「院生から見た大学院」という演題で「大学院説明会」が行われました。
講師は独語学独文学専攻博士課程前期2年次生の「亀田風子」さんでした。
聴衆は主に「ヨーロッパ表象文化特講A」の受講生でしたが,受講生以外にも「3」名のドイツ語学科生が聴講してくれました(当日の出席者は講師と教員を除き「33」名)。
教員による短い開会の挨拶(「早期履修」という制度や「推薦・秋季・春季」各入試の紹介も含む)の後,「説明会」は
- プロフィール
- 研究内容
- 院に入った理由
- 修士1年過ごしてみて・・・
- 私が実際に感じたメリット
- 大学院進学,考えてみませんか?
という構成のスライド資料を教室前方のスクリーンに投影しながら,また「ドイツ語学科の先輩(亀田さん)から後輩たちへ親身に語りかける」形で行われました。
簡単なプロフィール紹介に続き,現在オーストリアの作家ローベルト・ムージルの長編小説『寄宿生テルレスの混乱』における「愛」の様を明らかにすることをテーマに取り組んでいる「修士論文」執筆に関するエピソードや,コロナ禍により大学2年次まるまると3年次前期に自宅でのリモート授業を余儀なくされ,予定していた語学研修や交換留学に行くことが叶わず,将来をゆっくり考えたり色々な経験を積む期間を持ちたい,そして大学院で「研究」したいという想いが募ってきた経緯などを聞くことができました。
実際に修士1年間を過ごしてみると,ドイツ語原文テキストを正確に読解する力はもちろん,「自分の考察を日本語を用いていかに的確に言語化するか」という点で日本語力も大いに鍛えられた,とのことでした。
その他,教室や図書館以外に院生専用の勉強スペースをも活用できることや,他大学の学生との交流の機会や学会への参加等といったメリットがある反面,同期卒業生たちと休みのスケジュールを合わせることが少々難しいかも,というデメリットについても腹蔵なくお話しくださいました。
最後に亀田さんが分かり易い形でまとめてくださった「大学院で学ぶメリット」は
- 自分の意見をまとめて,簡潔に話す力がつく
- 大勢の前で発表する度胸がつく
- 文章構成能力が上がる
- ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を増やせる
- (初任給が院卒で高めのところもある)
ということで,「(みなさんも)大学院進学,考えてみませんか?」と「説明会」全体が締め括られました。
聴衆の学部学生さんからは「大学院に向かない,という人はいるでしょうか?」という質問が出ました。
これについては「一般論で答えることは難しいでしょうが,自分が何を研究したいかという『核』さえしっかりと持っていれば,独語学独文学専攻の教員たちは『出来得る限り院生一人一人に添った授業を展開することでサポートしてくれる』ので大丈夫でしょう」という回答でした。
なお「説明会」終了後にも個人的な質疑応答が続いたようです。
講師の亀田さん,そして「説明会」に御出席くださったドイツ語学科生のみなさん,ありがとうございました!
文責:永田善久(人文学部ドイツ語学科教授)