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日本語日本文学科

学科トピックス

2025.10.27

中古文学会

正門前の看板
2025年10月25日(土)、26日(日)、福岡大学で中古文学会が開催されました。

中古文学会は、平安時代に成立した日本古典文学(中古文学)に関する研究の推進を目的に、1966年に発足した全国学会です。
日本全国、また、海外在住の研究者が一堂に会し、発表やシンポジウム、討論を重ね、学びあう場です。
今回、この中古文学会が、福岡大学を会場にして開催されました。
その様子を少しだけご紹介します!

研究発表会

25日(土)と26日(日)午前は、研究発表が行われました。

・「『源氏物語』における式部卿と兵部卿の役割」
・「『夜の寝覚』第三部「おぼろけならずしみにける心」再考」
・「室町後期における『源氏物語』花宴巻の朧月夜詠歌の享受」
・「『貫之集』巻第九「人はいさ」歌と詞書」
・「和歌史から見た竹取物語」


などのバリエーション豊かな発表があり、いずれも、最先端の研究成果が報告されました。

シンポジウム

26日(日)午後は、「本文研究はどのように作品論へ繋がるか」をテーマにしたシンポジウムが行われました。
共通のテーマを掲げて、パネラーや会場の参加者全員で考え、議論するのがシンポジウムです。
自らの主張をぶつけあいながら活発な質疑応答が交わされ、会場は白熱した空気に包まれ、非常に充実した時間になりました。

大学は、時に、こうした最先端の研究成果の報告や研究者同士の貴重な議論の場にもなります。
既存の知識を教えるだけではなく、新たな知識を生みだす場所として、福岡大学はその役割をはたしていきたいと考えています。
  • シンポジウムの様子
  • 永田学長からの開会の辞
学会中は、学生の皆さんにスタッフとして尽力いただきました。
最先端の研究にふれることで、多くの刺激を得てくれたように思います。
普段は研究書や論文でしか目にすることのない研究者の「実物」に、感動している様子も見られました。

なお、今回の学会は、福岡大学を会場校にしていますが、九州大学との合同開催になりました。
そのため、九州大学からも学生スタッフを派遣してもらい、ご協力いただきました。
学会後は、九州大学、福岡大学の学生スタッフ合同の打ち上げも行われて、互いに親睦を深めることもできました。

ご参加いただきました中古文学会会員の皆さま、また、ご協力いただいた学生スタッフの皆さまに、あらためて、御礼申し上げます。