学科トピックス
2019.09.16
【講演会・研究会のお知らせ】第3回 福大韓国学シリーズ(10月18日[金]-19日[土])
第3回 福大韓国学シリーズ(講演会)[2019年10月18日、金]
・場所:福岡大学 A棟 A202教室
・時間:14:40~16:10(4限)
・使用言語:日本語
・入場開始:14:30
(3限[13:00~14:30]には、講演会場所でほかの授業があります。ご注意ください)
講演概要:韓国社会はまさに長期民主化の過程を経験してきた。そして多くの犠牲を払いながら1987年6月、いわゆる「6月抗争」と呼ばれる大規模なデモンストレーションによって大統領直接選挙を成し遂げ、軍事独裁を終焉に追い込むことになる。その後韓国社会において制度的な側面で民主主義は定着していく。しかしそれにもかかわらず、現政権を誕生させたキャンドル・デモを見ても明らかなように、韓国社会はより多く深い民主主義を求める声が止むことがない。なぜだろうか。
今回の講演では、この問いをめぐって「他者なき民主主義」というテーマで話をしたい。「他者なき民主主義」とは、民主主義は根源的な排除に基づいてより多く深い民主主義を妨げているというディレンマを持っていると想定したものである。この講演を通じて現代韓国社会における民主主義の問題、ひいては昨今の厳しい日韓関係を既存の観点とは多少違った地点から捉える視座を提案したい。
代表著作:『帝国日本の閾』(岩波書店, 2010), 『終末論事務所』(韓国語、文学と知性社, 2016)など。
・時間:14:40~16:10(4限)
・使用言語:日本語
・入場開始:14:30
(3限[13:00~14:30]には、講演会場所でほかの授業があります。ご注意ください)
他者なき民主主義
――現代韓国の長期民主化とそのディレンマ――
――現代韓国の長期民主化とそのディレンマ――
講演者:金杭(キム・ハン、延世大学・文化人類学科・副教授、表象文化論・近現代東アジア知性史)
講演概要:韓国社会はまさに長期民主化の過程を経験してきた。そして多くの犠牲を払いながら1987年6月、いわゆる「6月抗争」と呼ばれる大規模なデモンストレーションによって大統領直接選挙を成し遂げ、軍事独裁を終焉に追い込むことになる。その後韓国社会において制度的な側面で民主主義は定着していく。しかしそれにもかかわらず、現政権を誕生させたキャンドル・デモを見ても明らかなように、韓国社会はより多く深い民主主義を求める声が止むことがない。なぜだろうか。
今回の講演では、この問いをめぐって「他者なき民主主義」というテーマで話をしたい。「他者なき民主主義」とは、民主主義は根源的な排除に基づいてより多く深い民主主義を妨げているというディレンマを持っていると想定したものである。この講演を通じて現代韓国社会における民主主義の問題、ひいては昨今の厳しい日韓関係を既存の観点とは多少違った地点から捉える視座を提案したい。
代表著作:『帝国日本の閾』(岩波書店, 2010), 『終末論事務所』(韓国語、文学と知性社, 2016)など。
第3回 福大韓国学シリーズ(若手研究会)[2019年10月19日、土]
・場所:福岡大学 文系センター棟 14階 学部共通室
・時間:14:00~18:00
・使用言語:日本語・韓国語(通訳有)
総合司会:柳忠熙(リュウ・チュンヒ、福岡大学・講師、近代東アジアの文学・思想史)
14:00趣旨説明(柳忠熙)
14:05発表①
発表者:田中美佳
(九州大学大学院博士後期課程、朝鮮近代史)
発表タイトル:1910年代における出版社新文館の刊行物
――日本の出版界との関係を中心に
14:35発表②
発表者:金牡蘭
(キム・モラン、早稲田大学・韓国学研究所・招聘研究員、近代朝鮮の文学・演劇)
発表タイトル:朝鮮演劇という参照項
――村山知義の解放前後について
15:05休憩
15:20発表③
発表者:林惟卿
(イム・ユギョン、延世大学[韓国]・HK研究教授、韓国現代文学・文化史[南北韓文学])
発表タイトル:韓半島の冷戦と社会主義の文化企画
――1945年から1950年代にかけての北韓の冷戦機構と文化企画者たち
15:50発表④[他分野との会話]
発表者:五味渕典嗣
(早稲田大学・教育・総合科学学術院・教授、近現代日本語文学・文化研究)
発表タイトル:接触と包摂
――アジア・太平洋戦争期における「大東亜」の心象地理
16:20休憩
16:40質疑応答
(進行:金杭、同上)
コメンテーター:
黄鎬徳(ファン・ホドク、成均館大学・教授、韓国文学)
金杭(同上)
五味渕典嗣(同上)
柳忠熙(同上)
18:00終了
・時間:14:00~18:00
・使用言語:日本語・韓国語(通訳有)
総合司会:柳忠熙(リュウ・チュンヒ、福岡大学・講師、近代東アジアの文学・思想史)
14:00趣旨説明(柳忠熙)
14:05発表①
発表者:田中美佳
(九州大学大学院博士後期課程、朝鮮近代史)
発表タイトル:1910年代における出版社新文館の刊行物
――日本の出版界との関係を中心に
14:35発表②
発表者:金牡蘭
(キム・モラン、早稲田大学・韓国学研究所・招聘研究員、近代朝鮮の文学・演劇)
発表タイトル:朝鮮演劇という参照項
――村山知義の解放前後について
15:05休憩
15:20発表③
発表者:林惟卿
(イム・ユギョン、延世大学[韓国]・HK研究教授、韓国現代文学・文化史[南北韓文学])
発表タイトル:韓半島の冷戦と社会主義の文化企画
――1945年から1950年代にかけての北韓の冷戦機構と文化企画者たち
15:50発表④[他分野との会話]
発表者:五味渕典嗣
(早稲田大学・教育・総合科学学術院・教授、近現代日本語文学・文化研究)
発表タイトル:接触と包摂
――アジア・太平洋戦争期における「大東亜」の心象地理
16:20休憩
16:40質疑応答
(進行:金杭、同上)
コメンテーター:
黄鎬徳(ファン・ホドク、成均館大学・教授、韓国文学)
金杭(同上)
五味渕典嗣(同上)
柳忠熙(同上)
18:00終了
・主催:科研費「植民地期朝鮮における思想史研究の基礎構築(1):民族改良・実力養成・自治論」
(若手研究、18K12214)
・共催:福岡大学 人文学部 東アジア地域言語学科
・お問い合わせ先:ryuch@fukuoka-u.ac.jp(東アジア地域言語学科・柳忠熙)