福岡大学人文学部
日本語日本文学科

日本語日本文学科専任教員

日本語学担当

氏 名 専 門 研究室
衣畑 智秀(教授) 日本語学(古代)、文法史 705
山縣 浩(教授) 日本語学(近代)、方言研究(特に関東・九州) 706
江口 正(教授) 日本語学(現代)、日本語教授法 708
     

日本文学担当

氏 名 専 門 研究室
須藤 圭(准教授) 日本文学(中古文学) 701
大坪 亮介(准教授) 日本文学(中世文学) 730
高橋 昌彦(教授) 日本文学(古典) 732
畑中 佳恵(准教授) 日本文学(近代) 731
永井 太郎(教授) 日本文学(近代) 1310
中野 和典(教授) 日本文学(近代) 608
林 信蔵(准教授) 比較文学(近代) 702

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教員

衣畑 智秀(日本語学・古代語)
 日本語の文法史を研究しています。特に関心のあるテーマは、「係り結び」や疑間文の歴史です。係り結びはどのように成立し消滅したのか、係り結びの消滅は、日本語の文法にどのような影響を与えたのか。その影響関係は、現在も係り結びが使われる琉球諸語で、どのような形で表れているのか。授業では、係り結びが活発に使われていた上代・中古を中心に、必要があればその後の歴史も含めて学んでいきます。
研究者情報
山縣 浩(日本語学・近代語)
 現代共通語の歴史的背景に関する研究を中心にしながら、地域語の歴史的変遷や地域語の運用・意識に関する研究を行っています。「日本語力」は、社会人として最も基礎的な能力であり、全ての学問を支えるものです。この力は、「ことば」に対する多面的な関心と問題意識によって言語感覚を磨いていくことによって高められると考え、学生諸君に日々接しています。
研究者情報
江口 正(日本語学・現代語)
 現代日本語関係の科目と、日本語教員養成科目を担当します。普段言葉を使うときにはいちいち文法は気にしませんが、言葉の使い方を少し真面目に考えると、不思議なところが出てきます。そういう謎を見つけ、解いていくのが私の目標です。いつも自分が使う言葉の中に、誰にも見つけられたことのない「謎」が潜んでいるのが分かった時はとてもわくわくするのですが、その感じを共有できるように一緒に学んでいきたいと思います。
研究者情報
須藤 圭(日本文学・中古文学)
 源氏物語をはじめとした、平安時代に成立した中古文学を研究しています。これらの中古文学は、抜群に面白いストーリーやキャラクターをもつことはもちろん、現代においても、絵画、芸能、映画、漫画、アニメ、舞台など、様々な作品に影響を与えています。およそ1000年前に書かれた中古文学を、いま、わたしたちが読むことの価値は、どこにあるか。このことを考えながら、文学がもつ想像力と可能性を問いなおしたいと思っています。
研究者情報
大坪 亮介(日本文学・中世文学)
 中世文学、特に南北朝動乱を描いた軍記物語『太平記』を主たる研究対象としてきました。およそ六十年にもわたって朝廷が分裂し、全国規模で戦いが繰り広げられた混沌の時代を、当時の人々はいかに理解し、いかに叙述しようとしたのか。また、『太平記』はいかなる時代的背景によって、いかに変化していったのか。こうした点に興味を持っています。 
研究者情報
高橋 昌彦(日本文学・近世文学)
 江戸中期から後期の文人たちを研究しています。江戸といえば、「町人文化」というイメージで語られてきたこれまでの文学史に対して、公家や大名、武士や僧侶などの伝統的文化の牽引者たちを、あらためて評価しようという視点に立っています。現代、知識偏重を批難する風潮がありますが、学問に関して、知識に無駄はありません。学生諸君にもより多くの知識を身につけてほしいと思います。
研究者情報
畑中 佳恵(日本文学・近代文学)
 日本近現代文学を研究しています。とくに、「長崎」イメージの形成と文学作品の関わりについて調べたり考えたりしてきました。大学での4年間(+α)は、自他の常識となっている価値観やイメージをいろいろな角度から吟味することやその重要性を学べる、かけがえのない期間です。自分と異なる時代、属性、人間関係を生きる人々の視点が織り込まれた文学作品は、その学びを手助けしてくれます。さまざまな作品との出会いを楽しみながら、一緒に読み解いていきましょう。
研究者情報
永井 太郎(日本文学・近代文学)
 専門は明治末から大正期にかけての近代文学です。内田百閒という作家の研究ですが、同時代の小説や思想にも関心を持っています。授業では夏目漱石や内田百閒をはじめ、多くの作家を扱うようにしています。個々の作品について論じるだけでなく、小説に関するより一般的な問題についても考えていきます。
研究者情報
中野 和典(日本文学・近代文学)
 昭和から現在にかけての散文作品を研究しています。安部公房を中心に研究を進めていますが、授業では幅広くさまざまな作品を取り上げていきます。この研究領域は、いわゆる「時の洗礼」を受けていないという意味では最も洗練されていない領域だとも言えますが、価値観が多様化している世の中だからこそ新しい文学の力が必要なのだと信じて教育・研究に励んでいます。
研究者情報
林 信蔵(比較文学・近代文学)
 比較文学・近代文学を担当しています。比較文学とは、文学作品をそれ自体としてだけではなく、それと隣接する様々な要素との関係から考えてみる学問と言いかえることができます。私は、日本近代文学におけるフランス文学・文化の影響、音楽や絵画に造詣が深い作家の文学作品の特徴について考えてきました。また、日本文学がどのように海外に紹介されているのかについても関心があります。    
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