学科トピックス
2025.11.26
大上ゼミ活動紹介:心理学の知見を防犯に活かすプロジェクト
大上ゼミ(文化学演習III・VI)では,後期から「心理学の知見を防犯にいかすこと」をテーマに,実際の現場をフィールドとした社会調査に取り組んでいます。学生たちが自分たちで企画を立て,調査デザインを考え,データを集めて分析する「プロジェクト型」の演習です。
現在は3つのグループが活動しており,うち2つのグループは福岡大学構内の駐輪場において「どうすれば無施錠の自転車を減らせるか」をテーマに実験的な取り組みを行っています。たとえば自転車の施錠率向上に関する先行研究に基づいたタグやポスターを作成し,その掲示前後で施錠率がどのように変化するかを,実際に観察しながら検証しています。
もう1つのグループは,福岡銀行七隈支店・福岡銀行クオリティ統括部のご協力のもと,七隈支店のATMコーナーでニセ電話詐欺の被害防止を目的とした調査・実験に取り組んでいます。ATM前面に「鏡」と注意喚起ポスターを掲示し,通話しながらATMを操作している方に自分の姿を意識してもらうことで行動を立ち止まらせ,あわせて窓口への自主的な相談を促すという手法の有効性を検証しています。教科書の中だけでなく,地域の金融機関と連携しながら防犯に取り組めるのは,本学科ならではの学びです。
11月10日の文化学演習では,福岡県警察本部生活安全総務課ならびに福岡県警城南警察署生活安全課から4名の担当者の方をお招きし,これら3プロジェクトの中間報告会を実施しました。学生たちは研究計画書や調査の経過などを発表し,出席された警察職員の方々からは温かい励ましのお言葉とともに,実務の視点に立った鋭いご指摘や改善のヒントを数多くいただきました。今回の中間報告会は,学生にとって,自分たちの研究が地域の防犯にどのようにつながるのかを実感できる,大変貴重で意義深い時間となりました。
このように,大上ゼミでは,心理学の知見や理論を学ぶだけでなく,警察や金融機関と協働しながら,地域社会の安全に貢献する実践的な学びにチャレンジしています。
現在は3つのグループが活動しており,うち2つのグループは福岡大学構内の駐輪場において「どうすれば無施錠の自転車を減らせるか」をテーマに実験的な取り組みを行っています。たとえば自転車の施錠率向上に関する先行研究に基づいたタグやポスターを作成し,その掲示前後で施錠率がどのように変化するかを,実際に観察しながら検証しています。
もう1つのグループは,福岡銀行七隈支店・福岡銀行クオリティ統括部のご協力のもと,七隈支店のATMコーナーでニセ電話詐欺の被害防止を目的とした調査・実験に取り組んでいます。ATM前面に「鏡」と注意喚起ポスターを掲示し,通話しながらATMを操作している方に自分の姿を意識してもらうことで行動を立ち止まらせ,あわせて窓口への自主的な相談を促すという手法の有効性を検証しています。教科書の中だけでなく,地域の金融機関と連携しながら防犯に取り組めるのは,本学科ならではの学びです。
11月10日の文化学演習では,福岡県警察本部生活安全総務課ならびに福岡県警城南警察署生活安全課から4名の担当者の方をお招きし,これら3プロジェクトの中間報告会を実施しました。学生たちは研究計画書や調査の経過などを発表し,出席された警察職員の方々からは温かい励ましのお言葉とともに,実務の視点に立った鋭いご指摘や改善のヒントを数多くいただきました。今回の中間報告会は,学生にとって,自分たちの研究が地域の防犯にどのようにつながるのかを実感できる,大変貴重で意義深い時間となりました。
このように,大上ゼミでは,心理学の知見や理論を学ぶだけでなく,警察や金融機関と協働しながら,地域社会の安全に貢献する実践的な学びにチャレンジしています。